御菓子處　絹笠

京阪電鉄「古川橋」駅前のイオン古川橋駅前店（門真市）の１階で、専門店を営業する「御菓子處　絹笠」。創業50年を越える老舗の和菓子店で１９７０年に株式会社化。「和菓子になじみのない方にももっと気軽に楽しんでほしい」と生地から餡まで自家製にこだわり、一つ一つの商品を手間暇かけて作っている。
代表銘菓「蓮花」は健康と美容をテーマにした創作和菓子で、優しくなめらかに炊きあげた黄味餡を、たっぷりとコラーゲンを練り込んだ生地で包み焼き上げた乳菓。表面の模様は北河内の名産「蓮根」をイメージしており、地元を代表するような銘菓に育ってほしいとの願いが込められている。第25回全国菓子大博覧会で「名誉総裁賞」を受賞した逸品だ。１個１２９円。

定番商品の「餅パイ」は、最高の層を作るために自社で一からパイ生地を製造している。中に織り込むバターは北海道産で、生地に合わせる粒餡も北海道十勝産の大粒小豆を使用し、あっさりめに炊き上げている。粒餡を包み込む餅には国産の米粉をブレンド、テストを繰り返し「丁度良い柔らかさ」を実現したという。サクサクのパイに柔らかい餅、甘さ控えめの粒餡が独自の食感を生みだし、ザラメ、ごまが焼き立ての風味を引き立てる。焼き方にも工夫を凝らしており、切り盛りする営業部マネージャーの永山宜英さんが「何重にも織り込んで作るパイの層を楽しんで」と呼び掛ける自信作だ。１個２１６円。
他にも、旬の高級フルーツを餡で包み込んだ柔らかい食感の「フルーツ大福」など季節のお菓子、一升餅や赤飯など人生の節目を彩る商品を用意している。
イオン古川橋店の３階では喫茶店も営業。「地域に育ててもらった」と話す永山さんは、来店客とも気軽に声を掛け合うなど長年にわたって地域密着を実践。多くの常連客を持つことが「財産」だ。